東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントに位置するS.S.コロンビア号について、
そのスペック、背景設定、船内施設、および関連する物語の詳細をまとめます。
基本スペックと設定
S.S.コロンビア号は「U.S.スチームシップカンパニー(米国汽船)」が所有する豪華客船です。
時代設定
1912年2月(処女航海を翌月に控えた時期)。
処女航海の予定
1912年3月20日にニューヨークを出航し、イギリスのリヴァプール(またはサウサンプトン)へ向かう設定です。
| 項目 | 内容 |
| 全長 | 140.2m(実際 の建築物:約116m) |
| 横幅 | 25m |
| 高さ | 46.9m(実際:約40m) |
| 喫水 | 10.4メートル |
| 総重量 | 23,920トン |
| 建造費 | 390万ドル |
| 速力 | 23ノット |
| エンジン | 2ベース (3段膨張式レシプロエンジン2ベース+低圧蒸気再利用タービン1ベース) |
| プロペラ | 3ベース |
| ボイラー | 20ベース |
| 石炭消費 | 429トン/日 |
| 淡水消費量 | 7,800ガロン/日 |
| 空き | 総1,733名 (1等385名/216室+特等15室、 2等350名/84室、3等534名/136室、 オープンベッド21、乗組員464名) |
| デッキ | 9箇所 |
| 救命艇 | 16隻 |
| 船籍 | ニューヨーク(現実表記:「浦安」箇所あり) |
デザインとモデル
S.S.コロンビア号は、実在した複数の豪華客船(オーシャンライナー)をモデルにしています
主なモチーフ
などが挙げられます。
煙突の数
3本の煙突があり、これは当時の技術において、
煙突の数が多いほど機関が多く高速であることを象徴するステータスでした。
タイタニックは4本でしたが、4本目は見栄のためのダミーだったのに対し、
本船はモデルとなった「クイーン・メリー」と同様に3本です。
姉妹船
同社は他に「S.S.フーサトニック号」と「S.S.モノンガヒラ号」という2隻の姉妹船を所有しています。
船内施設
船内は100年前の豪華な船旅を体験できる舞台装置となっています。
S.S.コロンビア・ダイニングルーム(Bデッキ)
1等客専用の豪華なレストランで、アール・ヌーヴォー様式が用いられています。
1914年のパナマ運河開通を宣伝する絵画や、セオドア・ルーズベルト大統領の演説文が飾られています。
テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ(Cデッキ)
セオドア・ルーズベルト大統領を称えたラウンジです。
カウンターにある木彫りの「熊」の彫刻は、
当時のニューヨークの政治的対立(改革派のルーズベルト対利権団体のタマニー・ホール)を
象徴しているという説があります。
タートル・トーク(船尾下層)
船尾にある海底展望室という設定で、海亀のクラッシュと会話を楽しめます。
プロムナードデッキ
ゲストが歩いて周遊できるデッキで、東京湾やパークの景色を一望できます。
BGS
S.S.コロンビア号は、パーク内の他の施設とも深いストーリー上の繋がりがあります。
オーナー
U.S.スチームシップカンパニー社長のコーネリアス・エンディコット三世。
タワー・オブ・テラーとの関係
エンディコット三世は、ホテル・ハイタワーのオーナーであったハリソン・ハイタワー三世と
仲が悪かったとされています。
ハイタワー三世失踪後、エンディコット三世はホテルの取り壊しを画策しましたが、
娘のベアトリス・ローズ・エンディコット(ダイニングルームの内装を手掛けた人物)が
歴史的建造物として保存することを主張し、
現在の見学ツアー(タワー・オブ・テラー)に繋がっています。
S.S.ガルガンチュア号のスクリュー
船の前に展示されている巨大なスクリューは、
1888年に沈没した世界最大の客船「S.S.ガルガンチュア号」の唯一の遺品という設定です。
S.S.ガルガンチュア号は、東京ディズニーシーのS.S.コロンビア号の物語において
非常に重要な役割を果たす伝説の豪華客船です。
その物語は、現在S.S.コロンビア号の前に展示されている巨大なスクリューに刻まれています。
ガルガンチュア号の沈没事件
S.S.ガルガンチュア号は、S.S.コロンビア号と同じ
「U.S.スチームシップカンパニー(米国汽船)」が所有していた船で、
当時世界最大のオーシャンライナー(遠洋定期客船)。
1888年の厳冬、処女航海の途中で悲劇に見舞われます。
発生場所
ニューヨーク近郊のサンディフック沖。
原因
悪天候による巨大な波(ローグ・ウェーブ)。
結果
船は沈没し、二度とニューヨークに帰ることはありませんでした。
現在、船の前に展示されているスクリューが、その唯一の遺品とされています。
名前の由来と象徴
「ガルガンチュア」という名前は、
16世紀フランスの作家ラブレーの小説に登場する「巨人の王様」に由来しています。
この命名は、後に登場する「タイタニック(巨人を意味するタイタンに由来)」との繋がりを
意識したものであり、当時の豪華客船がその巨大さを競っていた時代背景を象徴しています。
S.S.コロンビア号への影響
この沈没事故は、後の船の安全基準に大きな影響を与えたという設定があります。
救命設備の充実
ガルガンチュア号の悲劇を教訓として、後に造られたS.S.コロンビア号には、
万が一の事態に備えて多くの救命ボートが搭載されることになりました。
記念碑としてのスクリュー
展示されているスクリューは、失われた船と人々の記憶を留めるための記念碑(慰霊碑)のような役割を果たしており、
処女航海を控えたS.S.コロンビア号の傍らで、海の恐ろしさと安全への誓いをゲストに伝えています。
このS.S.ガルガンチュア号の物語は、
ディズニーシーの緻密なバックグラウンドストーリーとして創作されたものであり、
実際の歴史上に同名の船が沈没した事実は確認されていません。
このスクリューはS.S.コロンビア号のすぐ前に設置されているため、
パークを訪れた際は、ぜひその脇にある英文の解説板を確認してみてください。
そこには、この物語の核心が記されています。
S.S.コロンビア号の処女航海を祝うパーティーの詳細
S.S.コロンビア号の処女航海を祝うパーティーは、
アメリカンウォーターフロントのバックグラウンドストーリーにおいて重要な役割を担っています。
開催場所とシチュエーション
物語の設定上、処女航海を祝うパーティーは、現在「ドックサイドダイナー」となっている場所に
かつてあったレストラン「セイリングデイ・ブッフェ」で開催されているという設定でした。
設定日時
処女航海当日である1912年3月20日。
雰囲気
ニューヨークからイギリスのサウサンプトンへ向かう門出を祝し、
ニューヨークの街全体がお祭り騒ぎとなり、音楽が鳴り響いているという設定です。
豪華な出席者
この歴史的な門出(就航式)には、当時のアメリカの国家的な重要人物も出席しているとされています。
これらトップクラスのVIPが名を連ねていることは、当時のオーシャンライナー(遠洋定期客船)のデビューが国家的な大イベントであったことを示しています。
パーク内での演出
マニアックな演出
S.S.コロンビア号は単なるレストランではなく、緻密な時代考証と他のアトラクションとの繋がりを持った、巨大な「物語の舞台」と言えます。
S.S.コロンビア号は、20世紀初頭のニューヨーク港を舞台にした「動かない体験型の物語装置」であり、その内部には最新技術を用いたアトラクションや豪華なレストランが備わっています。
タートル・トーク(アトラクション)
概要 船尾の海底展望室に位置し、
映画『ファインディング・ニモ』に登場するウミガメのクラッシュとリアルタイムで会話ができる参加型ショーです。
デジタルパペット技術を駆使しており、クラッシュの動きと言葉が正確に同期するよう毎秒60フレームで投影されています。
BGS
ハイドロフォンの秘密
この部屋にある「ハイドロフォン」という最新機器により、海の仲間たちとの会話が可能になっています。
これは船のオーナーであるコーネリアス・エンディコット三世の海洋学研究所員が開発したという設定です。
エンジンルームの演出
待合室(ミュージアム)やレクチャーホールには、船のエンジンルームを模した仕掛けや、S.S.コロンビア号の図面・写真などが展示されています。
レストランの概要と秘話
S.S.コロンビア・ダイニングルーム(3階 Bデッキ)
概要 1等客専用(3階デッキ)のメインダイニングで、
ローストビーフやオマール海老などの豪華なセットメニューを楽しめる高級レストランです。
20世紀初頭の上流階級が乗るクルーズ船のダイニングサロンを再現しており、
「優雅な船旅のディナー」そして、「航海中の豪華客船で食事している」
というストーリーになっています。
内装のこだわり
ディズニーのイマジニアは、実際の豪華客船の内装を参考にしています。
内装には重厚なアール・ヌーヴォー様式が採用された
豪華客船のレストランをイメージしたクラシックな内装になっています。
特徴
- 天井が高くクラシカルな装飾
- 大きな窓(実際は外の港が見える)
- 白いテーブルクロスの高級レストラン
時間帯によってはピアノ演奏が行われることもあり、
本当に船のレストランで食事している気分になります。
隠れた見どころ
窓側席に座ると
- アメリカンウォーターフロントの景色
- ショー会場
- キャラクターが通ることも
を見ることができます。
テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ
S.S.コロンビア号のCデッキ(2階)にある落ち着いたバーラウンジ。
ここでは、カクテル・ワイン・軽食・パフェなどを楽しむことができます。
ディズニーシーの中でもかなり大人向けの空間として有名です。
名前の由来
このラウンジの名前は
から来ています。
アメリカ第26代大統領であり、冒険家・自然保護活動家として有名だった彼の愛称である「テディ」を使用しています。
有名な逸話(テディベアの由来)
店内にはクマの装飾があります。
これは歴史の実話からきています。
1902年、ルーズベルト大統領が狩猟で捕まった熊を撃つことを拒否した事件があり、
そのエピソードから「テディベア」が誕生しました。
ラウンジの熊の装飾はこの話へのオマージュです。
ディズニー好きに人気の理由
このラウンジは
- 静か
- お酒の種類が多い
- 雰囲気が抜群
なので
ディズニーシーで一番大人の空間と言われることも多いです。
100種類以上のアルコールがあるとも言われます。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
S.S.コロンビア号は、ただの大きなオブジェではなく、
20世紀初頭の豪華客船の世界観を細部まで再現した、
東京ディズニーシーならではの特別な空間です。
船内にある2つのレストランでは、それぞれ異なる雰囲気の中で食事やお酒を楽しむことができ、
まるで本当に航海中の客船に乗っているかのような気分を味わえます。
知れば知るほど奥深いストーリーが込められているのもディズニーシーの魅力のひとつです。
次にS.S.コロンビア号を訪れるときは、ぜひレストランやラウンジの雰囲気だけでなく、
その背景にある物語にも思いを巡らせながら過ごしてみてください。
きっと、いつものパーク体験がさらに特別なものになるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。


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