タワー・オブ・テラーの秘密

DisneySea

こんにちは!

今回は東京ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントにある

タワー・オブ・テラーについてまとめていきます。

candyパパ
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東京ディズニーリゾートで唯一のフリーフォール型アトラクション。

スリルだけでなく、ディズニーシーのアトラクションの中でも

最も緻密に作り込まれたバックグラウンドストーリーを持つ施設です。

知れば知るほど、恐怖が増していきます……!

タワー・オブ・テラーとは

タワー・オブ・テラーは、アメリカンウォーターフロントにある

フリーフォール型のホラーアトラクションです。

呪いの偶像によってオーナーが謎の失踪を遂げた「ホテルハイタワー」を舞台に、ゲストは見学ツアーの参加者としてホテル内を巡り、業務用エレベーターで最上階へ向かいます。

2006年9月4日オープン(ディズニーシー開園5周年記念日)。東京ディズニーリゾートの中で最も高い建物(59m)です。

東京版は完全オリジナル!他パークとの違い

タワー・オブ・テラーはアメリカのディズニーワールド(フロリダ)にも存在しますが、

東京ディズニーシー版のストーリーは完全オリジナルです。

フロリダ版は「ホーンテッドマンション」風のゴーストがテーマですが

東京版は「呪いの偶像と大富豪の失踪」というオリジナルの世界観で構成されています。

建物の外観・Qラインの内装・ストーリーの細部まで、すべて東京のために作られた唯一無二のアトラクションです。

ホテルハイタワーの誕生——建築家との確執

ホテルハイタワーの歴史は、1886年に遡ります。

大富豪のハリソン・ハイタワー三世は、父から継いだ自宅をホテルに改装することにしました。

設計をロシアの建築家オスカー・キルノフスキーに依頼しますが、キルノフスキーが提案したスタイリッシュなデザインが気に入らず激怒し、即解雇してしまいます。

自己顕示欲の強いハイタワー三世は自らデザインを手がけ、1889年、高さ59m・14階建ての「ホテルハイタワー」が完成しました。ニューヨーク全体を見下ろすような支配欲と野望が滲み出る、豪奢なホテルです。

ホテル内には彼が世界中から集めた骨董品・美術品・偶像・彫像が飾られており、まるで博物館のような内装になっています。

ハリソン・ハイタワー三世とはどんな人物か

ハリソン・ハイタワー三世は「S.E.A.(探険家・冒険家学会)」のメンバーでもある冒険家です。

執事のアーチボルト・スメルディングスと共に世界中を旅し、珍しい品々を(多くは強引な方法で)集めていました。

傲慢で自己中心的な性格で、「呪い」や「伝説」の類を一切信じない合理主義者でもありました。これが後の悲劇につながります。

コンゴ川へ——シリキ・ウトゥンドゥとの出会い

1899年、ハイタワー三世はアフリカ大陸のコンゴ川流域へ探険旅行に出かけます。そこで出会ったのが、ムトゥンドゥ族という部族でした。

不思議なことにムトゥンドゥ族は友好的に一行を迎え入れ、盛大な歓迎の宴を開いてくれました。

宴の最中、ハイタワー三世は村の中央の祭壇に祀られた小さな偶像に目をとめます——

それが「シリキ・ウトゥンドゥ」でした。

古い木を彫って作られ、黒魔術の力を宿すために釘や金属片が打ち込まれたその像。

ムトゥンドゥ語(スワヒリ語)で「災いを信じよ」という意味を持ちます。

「これは自分のコレクションに最適だ」と確信したハイタワー三世は、首長に譲り渡すよう交渉しますが——首長は笑いながら断りました。

しかし、いつまでも偶像を返さないハイタワー三世の態度に村人たちの顔から笑顔が消え、場は静まり返りました。

その後も交渉は続きましたが、ついに首長は怒り、偶像を奪い返し祭壇に戻しました。

しかしハイタワー三世はその後も諦めず、なんとかシリキ・ウトゥンドゥを手に入れてしまいます。

実はムトゥンドゥ族の首長が意図的に押しつけた!?

ここに驚くべき真相が隠されています。

一説によると、ムトゥンドゥ族の首長キジャンジは、実は意図的にシリキ・ウトゥンドゥをハイタワー三世に押しつけたとも言われています。

「崇拝の掟」には「他の人に譲渡しないこと」という項目があります。

キジャンジは掟を守りながらも、村の「災いの元」であったシリキ・ウトゥンドゥを手放したかった

——そのためにあえてハイタワー三世に「奪わせる」形をとったというのです。

ハイタワー三世は自分が強奪したつもりでしたが、実は罠にはまっていたのかもしれません……。

首長の息子キブワナ・キジャンジはその後、他部族の襲撃で父と死別。

ニューヨークに辿り着き、S.S.コロンビア号の石炭供給者として働いているというBGSもあります。

candyパパ
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「奪ったつもりが、実は押しつけられていた」——

この真相を知ってから乗ると、ハイタワー三世への見方が変わりますよね。

シリキ・ウトゥンドゥの「崇拝の掟」8カ条

シリキ・ウトゥンドゥには、所有者が守らなければならない8つの掟があります。これを破ると災いが降りかかると言われています。

  1. 敬い、崇拝すること
  2. 火に近づけたり、燃やさないこと
  3. 閉ざされた場所にしまわないこと
  4. おろそかにしないこと
  5. 馬鹿にしないこと
  6. 埋葬したり、捨てたり、他の人へ譲渡しないこと
  7. 放置しないこと
  8. そして何より、恐れること

ハイタワー三世はこの掟のほぼすべてを破っていました。

呪いの偶像を記者会見で公開して笑い飛ばし(掟5違反)、タバコを押しつけ(掟2・掟1違反)、コレクションとして閉鎖された場所に飾ろうとし(掟3違反)……。

1899年大晦日——失踪の夜

1899年12月31日、ホテルハイタワーではニューイヤーパーティーが開催されていました。アフリカ探険から帰還したハイタワー三世は、記者会見を開いてシリキ・ウトゥンドゥをお披露目します。

記者から呪いについて質問されると、ハイタワー三世は「呪いの偶像だと? 馬鹿馬鹿しい!」と一笑に付しました——掟の5番「馬鹿にしないこと」を、公衆の面前でも破ったのです。

パーティーも終わりに近づいた深夜0時直前、ハイタワー三世はシリキ・ウトゥンドゥを最上階の自室に飾るためにエレベーターに乗り込みます。

深夜11時59分——ホテルハイタワーに緑色の雷が落ちました。全館停電。エレベーターは制御不能となり、1階まで落下します。

駆けつけた人々がエレベーターをこじ開けると——中には誰もいませんでした。

残っていたのはシリキ・ウトゥンドゥと、ハイタワー三世が被っていたトルコ風の帽子だけ。

ハリソン・ハイタワー三世は、こうして忽然と姿を消したのです。

タバコが引き金になった!?

細部のBGSによれば、ハイタワー三世はエレベーターの中でシリキ・ウトゥンドゥにタバコを押しつけたとも言われています。

「火に近づけたり燃やさないこと」という掟2を、よりによって失踪直前に犯してしまったのでした。

このタバコの一押しが、ついに呪いの限界を超えたのかもしれません——。

閉鎖から13年——ゲストはツアー参加者として乗り込む

失踪事件以来、ホテルハイタワーは「タワー・オブ・テラー(恐怖のホテル)」と呼ばれ閉鎖されました。

それから13年後の1912年、一時は取り壊しも検討されていたこのホテルを、ニューヨーク市保存協会が「歴史的価値が高い」として改修工事を実施。

その後、保存協会による見学ツアーが開催されることになりました。

ゲストはこのツアーの参加者として、ホテル内を見学します。そして業務用エレベーターに乗り込み、最上階のハイタワー三世の部屋へ向かうことに——。

その先に恐怖が待っているとは、知らずに……。


高さ59mの理由——法律ギリギリの設計

ホテルハイタワーの高さは59m。東京ディズニーリゾート内で最も高い建物です。

実はこれには理由があります。当時の法律(建築基準法)により、この場所に建てられる建物は60m未満でなければなりませんでした。

そのギリギリの高さ59mで設計されたのです

ちなみに、シンデレラ城とプロメテウス火山はともに51m。タワー・オブ・テラーは両者より8m高く、ディズニーシーの中でも圧倒的な存在感を放っています。

建設費210億円——ディズニーシーへの投資額

タワー・オブ・テラーの建設には210億円が投じられました。

これは単一アトラクションへの投資としては当時記録的な金額で、それだけディズニーがこのアトラクションの世界観づくりにこだわったことを示しています。

建物の精緻な外観・Qラインの作り込まれた内装・展示されたコレクションの数々——210億円の重みがあちこちに感じられます。

Qラインのロビーに隠れミッキー

ホテルハイタワーのロビーに入ると、壁に複数の絵画が飾られています。

この絵画の一枚一枚に隠れミッキーが隠されています

待ち時間の長いアトラクションとして知られるタワー・オブ・テラーですが、Qラインを進みながら絵画の隠れミッキーを探していると時間がかなり楽しく過ごせます。

S.E.A.とのつながり

ハリソン・ハイタワー三世はS.E.A.(探険家・冒険家学会)のメンバーでした。

フォートレス・エクスプロレーション・ソアリンとBGSでつながるS.E.A.に、タワー・オブ・テラーのハイタワー三世も名を連ねています。

ある記述によれば、1899年にS.E.A.の会合にシリキ・ウトゥンドゥを携えて参加した記録が残っているとも。

ディズニーシー全体の物語の一部として、タワー・オブ・テラーのBGSは機能しているのです。

また、S.S.コロンビア号(タートル・トーク)の船を所有するU.S.スチームシップ・カンパニーの社長コーネリアス・エンディコット三世の娘ベアトリスが、ホテルハイタワーの保存を主張したニューヨーク市保存協会の創立者というBGSも存在します。

アメリカンウォーターフロント内の施設が緻密につながっているのです。

「Level 13」と「アンリミテッド」

通常版とは別に、期間限定の特別バージョンが存在します。

「タワー・オブ・テラー:Level 13」 落下回数が増え、より激しい演出が加わるスペシャルバージョン。冬の期間に開催されることが多く、恐怖レベルが格段にアップします。

「タワー・オブ・テラー”アンリミテッド”」 通常よりさらにスリルを味わえる最新バージョン。Level 13と「Level 13″シャドウ・オブ・シリキ”」のいずれかがランダムで体験できます。

「通常版で満足できなくなったら Level 13へ」——リピーターにとっての新たな挑戦です。

子連れで楽しむポイント

身長制限102cm以上——乗車前に必ず確認を

✅ Qライン・ロビーで絵画の隠れミッキーを探しながら待とう

シリキ・ウトゥンドゥの8つの掟を子どもに教えてあげよう——「全部破っちゃったのか…」と盛り上がれる

59mという高さの理由を知ってから外観を見上げよう

大晦日の夜の失踪ストーリーを予習してからQラインを進むと恐怖が倍増

絶叫系が苦手な方はパーク上部から見えるドロップの様子を見学するだけでも存在感抜群

夜のライトアップされたホテルハイタワーは昼とまた違う迫力——外観を眺めるだけでも見ごたえ十分

スペックまとめ

項目内容
エリアアメリカンウォーターフロント(ニューヨーク)
形式フリーフォール型(エレベーター)
身長制限102cm以上
所要時間約10分
建物の高さ59m(TDR最高)
建設費約210億円
オープン2006年9月4日(TDS開園5周年記念日)
特徴TDR唯一のフリーフォール型アトラクション
待ち時間の目安60〜120分(非常に人気が高い)

さいごに

いかがでしたでしょうか。

タワー・オブ・テラーは——傲慢な大富豪の因果応報・ムトゥンドゥ族の首長が意図的に押しつけた偶像の真相

8つの掟をすべて破った末の失踪

59mギリギリの高さの理由・210億円の建設費

S.E.A.との深いつながり——と、ただ怖いだけでなく圧倒的な世界観が詰まったアトラクションです。

バックグラウンドストーリーを知って乗ると、Qラインのひとつひとつの展示物、ロビーの絵画、プレショーの映像——すべてが全く違って見えてきます。

ぜひ「シリキ・ウトゥンドゥの掟をすべて破った男の末路を体験しに来た」という気持ちで

次回は乗ってみてください!

candyパパ
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最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでも参考になれば幸いです。

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